倒食 偏印 倒食解除 偏印空亡について

倒食について
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倒食は、すごく悪い? 偏印と食神の「倒食」について

グーグルやヤフーの「検索」で、弊社のウェブサイトやブログを見つけて、毎日、たくさんの方が訪れてらっしゃいます。その際の検索ワードで1番多いのは何だと思いますか?それは倒食(とうしょく)、劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)、空亡(くうぼう)などです。

 

倒食、劫財、偏印、空亡が検索ワードで1番多いです。

倒食(とうしょく)や劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)や空亡(くうぼう)について、私が、あれこれ書いた記事が検索で引っかかるようです。それだけ皆さん、倒食(とうしょく)や劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)や空亡(くうぼう)を怖がっているのでしょうか。「そんなに倒食、劫財、偏印、空亡を怖がる必要はありませんよ」と私は自信を持って皆さんに言いたいです。このページを読み進めれば、きっと今までの不安が少し解消されることでしょう。四柱推命研究歴20年の私が自信を持って、皆さんにお伝えしたいこと、それは・・・・

 

いたずらに倒食(とうしょく)、劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)、空亡(くうぼう)を怖がる必要は一切ありません!!

 

偏印、劫財、倒食、空亡が怖い方、不安な方に、わかってほしいこと

弊社にはこれまでに多くの、「倒食」を心配される方がご相談を申し込まれました。その中で、「こりゃ~悪いな~。完全に悪いほうの倒食だね~」と感じたお客様は・・・・いたかな~・・・。あまり記憶が無いのです。むしろ、「この倒食は良いですよ!偏印が良い星で、食神が悪い星だから全然心配ないですって方が結構多かった記憶があります。

 

●「無料四柱推命をしたら倒食(とうしょく)と出ましたが、私の人生、大丈夫でしょうか?」と聞いてきた方が過去にいました。無料の四柱推命の結果がそんなに当たるなら、私らの仕事が無くなります(笑)。無料四柱推命は「お遊び」と考えたほうがいいです

 

●「倒食(とうしょく)を解除する方法を教えて下さい!」と必死な方もいらっしゃいました。倒食(とうしょく)を解除する方法・・・を聞いてこられた方もいました。そんな考え方、私の行う中国式四柱推命では無いので、よくわかりません。ただ、偏印(へんいん)の力を弱める、抑えるという意味なら財星(ざいせい)が該当します。五行の関係上、財星は印星を剋す関係になるからです(全ての命式に該当します)。

 

●「命式に倒食(とうしょく)があるのですが、倒食のある柱が空亡(くうぼう)してるので、倒食の凶意はなくなりますか?」と聞いてきた方もいました。

 

偏印(へんいん)が空亡(くうぼう)すれば、その偏印(へんいん)の悪さが半減するという考えも、日本の四柱推命流派の一部にはあるようです。過去に日本の四柱推命界を切り開いた、先人(せんじん)の方々が残した著書などを色々と読んできてますが、それらの本に書いてる四柱推命の考え方の全てが必ずしも正しいものばかりではないのです。日本の四柱推命を切り開いた先人の著書には、誤りもあるということが現在では定説になりつつあります

ここで言う「日本の四柱推命」とは、日本人が開祖(かいそ)の四柱推命流派のことを指します。私の行ってる四柱推命は、中国人が開祖なので、「中国式四柱推命」と表現してます。

そもそも、倒食(とうしょく)というものの本当の意味、正しい理論などを全くご存知無い一般の方が、ネット上に溢れかえる恐ろしくて怪しげな四柱推命のウェブサイトや無料四柱推命の結果をやたらと信じて、必要以上に無駄な心配、不安を抱いてしまっているように感じます。

 

偏印(へんいん)は「悪い」と言い切る怪しい四柱推命情報が出回るネット上

倒食(とうしょく)というのは、偏印(へんいん)と食神(しょくしん)の通変星(つうへんせい)の関係を指す、「四柱推命における専門用語」です。偏印(へんいん)と呼ばれる通変星(つうへんせい)は、五行(ごぎょう)の関係上、食神(しょくしん)を剋す通変星に該当します。その五行の関係により、偏印(へんいん)は食神(しょくしん)を倒す(剋す)通変星ということで、別名、「倒食(とうしょく)」と呼ばれてます。

 

そして、この倒食(とうしょく)の一般的な意味も、「吉星(きっせい)の食神(しょくしん)を剋すから、偏印(へんいん)は大凶の星」という決まりきった調子です。こんな単純すぎるヒネリも何も無い理論を「正しい!」と信じて疑わないアマチュアの方(中にはプロの方)が多すぎやしないか?と思うのです。

 

私がここで言いたいのは、「食神(しょくしん)ってホントに良い星なの?って少しは疑わないのか?」 ・・ということです。

 

食神(しょくしん)ってホントに良い星?

まずは、「食神が必ず良い星なのか?」と考えてみてはいかがでしょうか?いや、そんな生やさしい言い方では分かってもらえませんね。正しい四柱推命を知るには、まずは、食神(しょくしん)って、本当にいつも良い星なのか?悪い星になることは無いのか?と疑ってかかるべきではないかと言いたいのです。ますは、そこから始まるべきだと思うのですが、みなさん、思慮が浅いというか、そんな細かいことは知ったこっちゃないのでしょうか?

 

食べる神と書いて、食神(しょくしん)。食神は縁起が良い星?

食神(しょくしん)は食べる神と書くから、「命式内に食神があると、一生、衣食住に困らない」なんて考え方もあるようですが、どうでしょう・・。食神って、字面的には何だか縁起の良さそうな星にも思えますが、実は「食神」が、そんなに良い星ではない場合があります(人によっては食神が悪い星の場合もあります)。このような考え方が一般の方には中々分からないのも(伝わっていないのも)無理ないと思ってます。

 

ネット上には、「食神は良い星」って言ってるウェブサイトや、プロの四柱推命占い師が沢山いらっしゃいますから・・。世の中には、「食神は吉星」で、「偏印は凶星」と断言調で書いてる初心者向けの四柱推命本がたくさん出回ってますし、ネット上にもそのような「浅い情報」が多く氾濫してます。また、料金が数百円の有料四柱推命コンテンツを提供しているところが色々ありますが(〇フー占いなど)、それらの四柱推命の中にも、初心者向けの四柱推命レベルで判断してるものが多々見られます。

 

このような大衆広告、玉石混交(ぎょくせきこんこう)の四柱推命情報、本来の正しい四柱推命とは、あまりにかけ離れたエンターテイメント化した四柱推命によって、「食神は吉星で、それを剋す偏印は大凶」と強く刷り込まれてしまった方々が世の中にはワンサカいるのではないかと感じます。また、ネットを利用する方なら誰でも少しは心得てるように、「ネット上の情報が全て正しいとは限らない(真実は少なく、嘘が多い)」ということを皆さんは再認識すべきです。

 

ネットを駆使した情報収集は非常に手軽で素早いのが良いのですが、その情報の「価値、正しいのかどうか」はよくよく見極めないといけません。しかし、何が正しくて何が正しくないのかを見極める術さえ分からない方が多いのですから、言わばネット上の四柱推命は、「言ったもの勝ち」の様相を呈してます(みなさん早く気づいてください)。

 

そもそも、ネット上に「価値ある情報」が無料で存在するかが怪しいものです。私だって、四柱推命判断の「物凄く大事な部分、自分が苦労して得た大事な四柱推命の読み方」をネット上に気軽に載せようとは全く思いません(当たり前の話)。ネット上に存在する四柱推命情報の全てが「間違い」だとは言いませんが、「全て正しい」と鵜呑みにするのは大きな誤りです

 

通変星自体に良いも悪いも決まっていない。これが正しい四柱推命です

通変星(つうへんせい)は全て、喜神(きしん)か忌神(いまがみ)かに分かれます。いや、正しい四柱推命を行う為には必ず分けないといけません。中国式の四柱推命の先生は必ず、通変星の喜神(きしん)、忌神(いまがみ)を判断してからアドバイスします。五行の喜神(きしん)、忌神(いまがみ)が分からないで、どうやって運命や運勢、物事、才能、能力、健康面の良し悪しを判断できるのでしょうか?そのような判断の過程で、食神が「忌神(いまがみ)」と判断される場合はあります。

 

もし食神が喜神(きしん)であれば、その喜神の食神(きしんのしょくしん)を剋す偏印(へんいん)はあまり良くない「忌神の偏印(いまがみのへんいん)」と言えるので、これが皆さんが心配する「倒食(とうしょく)」です。しかし相剋(そうこく)の関係は倒食(とうしょく)だけではありませんので、そんなに大騒ぎする必要はありません。

■正官(せいかん)が喜神(きしん)の命式の場合、食神(しょくしん)が正官(せいかん)を剋してしまうので、食神が悪い星になります。

 

■印授(いんじゅ)が喜神(きしん)の命式の場合、正財(せいざい)、偏財(へんざい)が印綬(いんじゅ)を剋してしまうので、「正財(せいざい)、偏財(へんざい)」が忌神(いまがみ)になってしまいます。

 

■食神(しょくしん)が忌神(いまがみ)であれば、その忌神の食神(いまがみのしょくしん)を剋す偏印(へんいん)は喜神(良い作用をする星)になります。

 

また、その忌神(いまがみ)の偏印(いわゆる倒食)の強さも当然考慮しますので、忌神の偏印(いまがみのへんいん)でも、さほど強くなければ問題はありません。また、大運(たいうん)で喜神運(きしんうん)が巡る時期は、その忌神の偏印(いまがみのへんいん)が弱まったり、忌神の偏印を弱める星が強くなったりしますから、倒食(とうしょく)の悪い点が出にくくなったりします。このように、通変星の良しあしと(喜神か忌神か)、その作用をきめ細かく、慎重に判断するのが正しい四柱推命への第一歩ということです。

 

倒食(とうしょく)が命式にあるから人生がダメだ」とか、「倒食(とうしょく)だから苦労が多い」とか、そういうことは直ちに言えるようなものではないのです。
そんな適当な四柱推命判断でいたずらに恐れる必要は無いのです。私自身、日々の仕事での四柱推命判断において、「倒食(とうしょく)」を意識した記憶がここ数年、全く無いです。

※上記は、「倒食(とうしょく)以外にも良くないものは色々ある」という意味です。

 

弊社の四柱推命は、喜神、忌神を判断せず、通変星の単純な一方的な関係をあげつらって、どうこう判断する初歩的な四柱推命ではなく、もっときめ細かな判断をしてます。いちいち、「食神と偏印があるから倒食だ!」なんて〇〇の1つ覚えのような軽率な判断はしていません。

 

通変星自体には、もともと吉も凶もありません。

偏印(へんいん)が良い星の人もいれば良くない星の人もいますし、正官(せいかん)が良い星の人もいれば悪い星の人もいるのです。そのような判断が本当の正しい四柱推命に繋がっていく第一歩なのです。このような考え方を皆さんに理解していただきたいと常々思ってます。

 

正しい四柱推命で、正しい人生指針を知りましょう

食神(しょくしん)が喜神(きしん)になるか忌神(いまがみ)になるかは、その人の命式次第ですし、食神(しょくしん)が喜神(きしん)になって、偏印(へんいん)が忌神(いまがみ)になって、いわゆる、倒食(とうしょく)と言える関係になる確立は50%です(喜神の食神を忌神の偏印が剋す関係)。もし、その50%の中に入ったとしても、本当に良くない忌神の偏印のケースは、そうそう多くありません。忌神の偏印(いまがみのへんいん)が喜神の食神(きしんのしょくしん)を剋した命式でも、とんでもない酷いことが必ず起こるとは断言できません。

 

四柱推命における、注意を要する時期というのは「命式」だけで判断するのではなく、「大運(たいうん)」と「年運(ねんうん)」も同時に見て判断します。これが普通のまともな四柱推命です。そして、その忌神(いまがみ)の偏印(へんいん)がどれくらい悪いか?も人によって千差万別ですから、そこを注意深く、判断する必要があります。忌神の偏印だけど、たいして悪くないとか、その他、色々な判断も当然、出てくるのです。

 

しかし世の中には・・「倒食(とうしょく)は要注意!!」なんて断言調で書いてるブログやウェブサイトが多く散見されます。偏印(へんいん)と食神(しょくしん)を命式内に見つけて、格局(かっきょく)も喜神(きしん)も忌神(いまがみ)も出さずに、「あ~!倒食だ~・・」と安易に判断してしまいやすい一般の方は本当に注意して欲しいです

 

まずは、五行の喜神と忌神を正確に見極めてから、食神が吉か凶かを判断しないといけません。その判断もしないで、「倒食だ、倒食だ、危ない、大変だ!」と大騒ぎするのは愚の骨頂(ぐのこっちょう)です。

 

喜神(きしん)、忌神(いまがみ)の判断をしないままに、「倒食だから注意しなさい」などと簡単に言う四柱推命の先生が世の中にはいるようです。その先生が、きちんと喜神(きしん)、忌神(いまがみ)の判断、その作用の度合い、影響度を正確に見極めた上で、偏印(へんいん)が忌神(いまがみ)なので倒食(とうしょく)と言ってるのかどうかを皆様も十分に見極めて欲しいです。世の中、不勉強な割りに平気な顔した、素人同然のプロの方や、技術も無いのに、あたかも技術があるかのように見せかけている方もいるようですので注意していただきたいです

 

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