従旺格(じゅうおうかく)の成立条件 従旺格はこんな人(実例あり)

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従旺格(じゅうおうかく)について説明します。流派により理論や考え方、格局成立の基準は様々なので、その点、あらかじめご了承ください。

従旺格の成立条件、どんな命式が従旺格になる?

従旺格になるのは、どんな命式か?私の行う四柱推命流派の考え方で言えば下記になります。

●天干が比劫、印星だけの命式(天干に食傷や財星や官星が無い)。従旺格の成立度、ほぼ100%。

●天干が比劫だけしかない命式(比劫が月令を得ている)。従旺格の成立度、100%。

●天干が比劫だけしかない命式(比劫が月令を得ていない)。従旺格の成立度、100%。

●天干に比劫が多く、その比劫の根が地支に多く、天干に食傷や財星や官星の何れかが1干あるが、その食傷や財星や官星の根が1つか2つぐらい。従旺格の成立度50%から0%。

 

●天干に比劫が少なく(日干だけ)、あとの天干3つは食傷や財星や官星ばかりで(根はそれぞれ1支程度)、地支に比劫の根が多く、比劫が月令を得ている。従旺格の成立度5%。ほとんど従旺格にならない。ただし、日干以外の天干が、日干を調整する食傷だけなら従旺格になることがあります(詳細は省きます)。

 

以上、弊社での従旺格の成立条件について簡単に説明しました。この従旺格成立の点について注意事項があります。それは、「四柱推命の流派により、従旺格になる、ならないの条件・ルールが違う」ということです。ある四柱推命流派では、「従旺格になるには、比劫が月令を得ていることが必須」という決まりがあったりしますが、弊社で教える四柱推命流派では、「比劫が月令を得ていなくても従旺格は成立する」と考えてます。このような違いが四柱推命流派では色々ありますので、その点、ご了承ください。

四柱推命の流派による、格局成立条件の違いは、「しょうがない」ものなので、「どこの四柱推命が正しいのだろう?」といくら考えても結論は出ません。また、「お前のところの従旺格はおかしいぞ!間違いだ!」という意見を主張したい方については、そっくりそのまま同じ意見をアナタにお返しします(笑)。ただ1つ言えることは、「その見方で出した、従旺格という判断で、四柱推命判断がよく当たるなら、その見方をする流派の従旺格・成立条件は正しいだろう」ということです。私は流派による理論の正誤(せいご)は気にせず、「お客様の実情と合うなら、その見方は正しい」という考えで四柱推命を扱っています。

 

従旺格についての個人的な考察

従旺格(じゅうおうかく)と聞いて、私がまず頭に浮かぶのは、「従格5つの中でも、もっとも多い従格かな?」という点です。そのくらい、私の行う中国式四柱推命では、「従旺格(じゅうおうかく)」の方はありふれています。いたるところに従旺格の方がいます。

 

石を投げれば従旺格の人に当たるのでは?というくらいに、従旺格の方は、私個人の感想としては、「多い」です。私が使用している四柱推命ソフトウェア「不動心」に登録しているデータの中で、もっとも多い従格が、「従旺格(じゅうおうかく)」でした。

 

従旺格の方の職業適性について

従旺格(じゅうおうかく)の方に限らず、従格(じゅうかく)の方は自由業、個人事業主(自営業)、フリーランス、会社経営者などが向きます。

 

私の実践経験においては、従旺格の方の職業として、会社経営、医師、看護師、個人事業主(自営業者)、占い師の方などいらっしゃいました。やはり特に目立つのは個人事業主の方です。その他、サラリーマン、学校の先生、専業主婦の方もいらっしゃいました。

 

従旺格の方の性格について

大雑把に言えば、従旺格の方は人間的な安定感が感じられます。言動、行動にブレが無いとか、芯が強い、信念をしっかり持っているなどの意味合いです。他の通変星と比較して、比肩や劫財が強い命式が従旺格になり得るので日干(にっかん)にしっかりした強さがある方が多く、必然的に、意思強固で芯のある性格傾向になるのでしょう。

四柱推命では、日干(にっかん)とは自分自身を意味します。日干が安定している(良い意味で強い)ということは、性格やメンタル面も安定しているという判断になります。

従旺格の方はメンタル面、精神的な芯の強さは一級品です。言動、行動に一貫性があるので、私個人としては接していて楽しく、相手のことを信用できます。責任感や正義感が強く、行動力や決断力が抜群で、不正を嫌い、弱きを助け、強きをくじくみたいな感じを受けます。捻くれた考え方、世を儚むような暗い考え方とは無縁です。

 

常に一生懸命、常にポジティブ、常に世のため人のために生きる。凛とした考え方で周囲に頼もしさを与える存在。「何か困ったときは、あの人の意見を聞いてみよう」と思わせる存在。時にご意見番であり、時に厳しいお目付け役な存在です。

 

従旺格の方と接する際の注意点

従旺格の相手を説き伏せたり、説得することは難しいです。相手(従旺格の方)の決定したことについて、それをひっくり返すことは難しいです。それだけ、従旺格の方は自分自身の発言に責任を持っていると言えるでしょう。できもしないこと、あとから発言を撤回するようなことは、最初から絶対に言わないということです。

 

その他、従旺格の方は「ウソ、建前、綺麗ごと、お世辞」を好みません。従旺格の方に限らず、従格の方は「プロ意識」が高いので、「誤魔化し」が通用しませんし、世の中のありとあらゆる不正や不道徳なこと、不義理、不毛な議論や争いを好みません。その道の「本物」の人や、その道を極めんと一生懸命努力し続けている人を好みますし、自身もそんな人間になりたいと努力を惜しみません。

 

よって、日々、努力せず自堕落に無為に過ごされている方が、従旺格の方と会話をすると、あまり相手にされないか、心の中で軽蔑される可能性があります。とは言え、従旺格の方は基本、優しいので、それほどアカラサマに冷たいわけではありませんし、きちんと話を合わせてくれるでしょう。そんな、「人間的にできている人が多い」のが従旺格です。

 

私が思う、従旺格の方について説明いたしました。

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