劫財、偏印の正しい判断、喜神劫財、忌神偏印

劫財について
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可哀想な劫財、偏印 ホントにお気の毒な通変星たち

私は劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)という通変星(つうへんせい)は大変、可哀想な通変星だと思ってます。「劫財は凶星、偏印は吉星の食神を剋して大凶」と、ことさらに言われて、多くの占い師さんや一般の四柱推命好きな方たちから、むやみやたらと忌み嫌われているように感じます。ネット上の、まとめサイトや、出所不明な四柱推命のサイトや(広告収入目的のサイト)、1000円前後の四柱推命入門書の知識を鵜呑みにして、「劫財(ごうざい)」、「偏印(へんいん)」を皆さん、好まない傾向です。

しかし!もったいないな~と思います。劫財(ごうざい)がすごく良い通変星の方だっているのに!10個の通変星のうち、偏印(へんいん)が1番良い通変星の人だっているのに!あ~もったいない、もったいない。もったいないオバケが出そうです。

 

全ての通変星は喜神(きしん)・忌神(いまがみ)に分かれます

最初に四柱推命において大事な理論を説明します。それは喜神(きしん)、忌神(いまがみ)です。ネット上の色々なサイトで書いてることなので、皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。「喜神(きしん)・忌神(いまがみ)」は特に真新しい理論ではありません。

簡単に言えば、喜神(きしん)は「喜ぶ神(よろこぶかみ)」という字面の通りで、良い意味があります。忌神(いまがみ)は「忌まわしい神(いまわしいかみ)」という字面の通りで、良くない意味があります。喜神が良くて、忌神が良くないということです。

四柱推命において、通変星は10個ありますが、その10個それぞれが喜神(きしん)か忌神(いまがみ)に分かれます。必ず分かれます。いや、四柱推命鑑定をする上で、必ず分けないといけないと言えます。劫財(ごうざい)だって偏印(へんいん)だって、喜神(きしん)の場合もあれば忌神の場合もあります。いったい、どっちになるのだろう?ということです。喜神になるか、忌神になるかで「意味」も「起こる出来事」も「良し悪し」もガラッと正反対です。

 

大雑把に言えば、喜神の劫財(きしんのごうざい)なら良くて、忌神の劫財(いまがみのごうざい)なら良くないと言えます。劫財(ごうざい)ならどれも同じ意味、同じ作用ではないのです。劫財にも良い劫財(よいごうざい)と、良くない劫財(よくないごうざい)があるということです。

 

私が、「劫財、偏印が可哀そうだ」と最初に申し上げたのは、良い意味合いの「喜神の劫財(きしんのごうざい)、喜神の偏印(きしんのへんいん)」だって存在するのに、「劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)はとにかく悪いんだ。全て悪いんだ」と決めつけているかのような主張をするサイトや占い師や、一般の皆さまが少なくないように感じたからです。「どん底の命式を救う救世主」のような働きをする劫財、偏印もあるんです。

 

劫財、偏印が忌神(いまがみ)であれば、確かに良くないですが・・

確かに、劫財(ごうざい)が忌神(いまがみ)なら良くないです。ただ、それは正官(せいかん)や正財(せいざい)や印授(いんじゅ)が忌神(いまがみ)の場合と同じことですよ。何で、劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)ばかり毛嫌いされるのか?正官だって、正財だって、印授だって、食神だって、悪い星になることがあるんです。とにかく、四柱推命の初歩知識では、劫財、偏印だけは必要以上に嫌われている傾向です。

 

劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)というネーミングが悪い?

劫財、偏印が必要以上に嫌われている理由として、「劫財(ごうざい)」、「偏印(へんいん)」というネーミングが良くないのかもしれません。でも、このネーミング自体は、そこまで重要な意味は無いんです。「劫財(ごうざい)」が他の名前でも良かったのですが、日干と同じ五行で陰陽違いの通変星を誰かが「劫財(ごうざい)」と名付けた為、あたかも通変星自体に吉凶の意味があるような雰囲気になっています。

 

確かに日干と同一の五行は、お金縁を意味する「財星(ざいせい)」の五行を剋す関係なので、「劫財(ごうざい)」という名前が全く的外れなネーミングではありません。ただ、正財(せいざい)、偏財(へんざい)は必ずしも良い星ではない場合がありますし、もし財星(ざいせい)が良くない星なら、その財星(ざいせい)を剋して弱めるとお金縁が良くなるのですから、「財星が良くない星の方は劫財(ごうざい)が大活躍してくれる良い星」となります。

 

そのような一面も半分あるのに、「劫財は財星を剋すので凶星」と言わんばかりの古臭い四柱推命解釈が、世の中に蔓延してはいないか?と感じます。このページでは、そんな可愛そうな劫財(ごうざい)、偏印(へんいん)についての本当のことをお伝えします。

 

劫財の年(ごうざいのとし)に大活躍する命式はどんな命式?

世の中には劫財年(ごうざいどし)が非常に好調で、仕事で活躍したり、お金がどんどん入る方がいらっしゃいます。その方は四柱推命で言うと「身弱の内格(みじゃくのないかく)」の方です。日干が他の五行に弱められてて身弱(みじゃく)の方で「身弱の従格(みじゃくのじゅうかく)」にならない方です。

 

そんな命式の方は「劫財年(ごうざいどし)」に積極性が出てきますし、意思も強くなり、色々と頑張れますし、良いことが起こる可能性が大いにあります。日干が乙(きのと)で身弱の内格(みじゃくのないかく)の方は、「甲(きのえ)の劫財」が最高に良い星です。

 

普段、私が四柱推命の判断をしている際も、日干が乙(きのと)で身弱の内格(みじゃくのないかく)の方については、「甲(劫財)」が大運で巡る期間が人生中にあれば、一も二も無くそこが発展期と見なします。そのくらい劫財(ごうざい)が最高に良い人もいるんです。干関係上、劫財は日干を強める場合が殆どなので、身弱の内格(みじゃくのないかく)の方にとっては非常に良い働きをする場合が多いです(中には日干を強めない劫財もあります。例えば日干が甲の命式で「乙(きのと)」の劫財などです)。

 

喜神の劫財年(きしんのごうざいどし)は、独身の方ならば良い出会いがあったり結婚しやすい傾向の時期です。お金縁も良くなりますし、積極的にお仕事にも頑張れて発展性のある良い時期と言えます。

えっ? 私が言ってることが本と違う?本には劫財は「凶星(きょうせい)」で、財を奪って、出費や浪費に注意って書いてる?

 

皆さんは、お好きなほうを信じて下さい。弊社ではこれまでに多くの相談者様の四柱推命判断を行ってきてますが、劫財年(ごうざいどし)に幸せ一杯で結婚したり、事業で好調な業績を上げたり、それまで引きこもってた気弱な方が、元気が出てきて就職したりと、確かに色々な、劫財年(ごうざいどし)の良さを確認してますよ。

 

それは必ず「喜神の劫財(きしんのごうざい)」に限られます。「忌神の劫財(いまがみのごうざい)」ではないですよ。

 

何?喜神(きしん)、忌神(いまがみ)の見分け方を知らない?そしたら、喜神、忌神の見分け方をどこかで勉強しないといけませんね。喜神、忌神の簡単な見分け方ならネット上に色々と出てると思います。ただ、判断の微妙な命式だったり、難しい判断基準の殆どはネット上にはあまり無いでしょう。それは、喜神、忌神の判断こそ(格局判断こそ)、弊社の中国式四柱推命や、その他のまともな四柱推命における「最重要部分」だからです。

 

この格局(かっきょく)の見極め(喜神、忌神の見極め)こそ、四柱推命の肝(きも)であります。この見極めに慣れないと、人様の命式の判断はそう簡単にはできません。この「見極め」は数時間、数日、一生懸命本を読んでも、そう簡単には身に付かない部分です。

 

多くの命式をこなして経験を積んで、見極めのコツを体得(たいとく)する必要があります。そして、この見極めの大事なポイントはネットには出てきません。そりゃそうでしょう。四柱推命で食べてるプロの方が現場で必死に経験を積んで発見した、「判断のさじ加減」を、いとも簡単にネットに載せたり、どんどん教えるお人好しはあまりいません。四柱推命の専門書には多少書いてるかもしれませんので、どうしても気になる方は頑張って良書なりお探し下さい。

 

※弊社の四柱推命通信講座では、喜神、忌神の見極めを講座開始2か月目で教えてます。

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2023年で開講15年目を迎えます。精度ある、本格的な中国式の四柱推命通信講座です。受講料は「月謝制で8500円」。スマートフォンを使って、空き時間を有効に使った受講が可能です。

 

偏印(へんいん)の年に仕事で大活躍する命式

偏印年(へんいんどし)に大活躍したり、結婚したり、良い出会いがある人が世の中には沢山います。それは身弱の内格(みじゃくのないかく)の方や、従旺格(じゅうおうかく)、従強格(じゅうきょうかく)の方などです。それらの格局(かっきょく)の方は、「日干を強める」ことが良いので、日干を強める偏印の年は運気が良くなります。幸せな結婚をしたり、お金縁が良くなったり、色々な良いことが起こる可能性が出てくるのです。

 

「偏印は食神を剋すので、衣食住で困るかもしれないから注意しなさい」などと言ってる占い師さんも世の中にいると思いますが、ちゃんと喜神、忌神を見極めた上で、そういう判断をしていただきたいです。忌神の偏印年(いまがみのへんいんどし)はあまり良いとは言えませんが、喜神の偏印年(きしんのへんいんどし)は良い時期ということです。もう皆さんも四柱推命の要領が分かったと思います。

 

四柱推命は五行を喜神なのか?忌神なのか?と判断するのが「ミソ」なわけです。中国式の四柱推命においては普通の考え方ですが、中には知らない人もいるかもしれませんので、このように書いてます。

 

下記の3つのサイトは、全て弊社のサイトなので安心してご覧いただけます。「.hatiji.com」のドメインは弊社が管理している四柱推命に関するブログです(外部サイトですが、弊社管理なので安全なサイトです)。

喜神 忌神とは
四柱推命でよく出てくる用語の、「喜神、忌神」について説明します。読み方は色々とありますが、私は喜神を、「きしん」と言ってます(きじんと言う方もいると思います)。忌神を「いまがみ」と言ってます(いむかみと呼ぶ方もいるでしょう)。呼び方は色々で
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